東札幌眼科 /白石区イーアス札幌Bタウン内/ 土・日曜日も診療中:白内障ほか各種治療、コンタクトレンズ処方等

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緑内障

緑内障について

緑内障は我が国における失明原因の上位を占めており、常に大きな問題として取り上げられています。
以前の調査によると、40歳以上の緑内障患者は推定3.56%とされておりましたが、最近行われた大規模な調査では、これよりさらに多くの人が緑内障に罹患していることが分かりました。しかも緑内障があるのにもかかわらず、これに気付かずに過ごしている人が大勢いることも判明しました。
最近の緑内障の診断と治療の進歩は目覚しく、以前のような「緑内障=失明」という概念は古くなりつつあります。現代医学を駆使しても失明から救えない極めて難治性の緑内障が存在することも事実ですが、一般に、早期発見・早期治療によって失明という危険性を少しでも減らすことができる病気のひとつであることは間違いありません。

■房水と眼圧

房水とは目の中を循環する液体のことで、毛様体で作られて、虹彩の裏を通過して前房に至り、線維柱帯を経てシュレム管から排出され、眼外の血管へ流れてゆきます。
この房水によりほぼ一定の圧力が眼内に発生し眼球の形状が保たれます。この圧力のことを眼圧と呼びます。

■眼圧の正常値

正常の眼圧は10〜21mmHgとされています。しかし、これは健康人を対象とした調査に基づいて統計的に求められた値であって、この範囲にあるからといって緑内障にならないとは言いきれません。

■緑内障の定義

緑内障とは、視神経乳頭の異常と特徴的な視野の変化の両方あるいはどちらかがあり、眼圧を十分に下げることで視神経障害の改善あるいは進行を防止できる可能性のある病気と定義されています。
古くから、眼圧が上昇することで視神経が障害される病気として理解されてきました。しかし、眼圧は正常の範囲にありながら、同様の視神経障害がおこるタイプの緑内障(正常眼圧緑内障)が存在し、大きな社会問題として取り上げられたことは記憶に新しい方も多いはずです。

■緑内障の症状

見える範囲(視野)が狭くなる症状が最も一般的ですが、初期は視野障害があっても全く自覚しないことがほとんどです。多くの場合、病気の進行は緩やかなので、かなり進行するまで症状に気付かないこともあります。
視野障害が進行した場合は、視力が低下したり、場合によっては失明することさえありえます。急激に眼圧が上昇した場合は眼痛・充血・目のかすみのほか、頭痛や吐き気を自覚することもあります。

■緑内障の分類

(1) 原発開放隅角緑内障
 線維柱帯が目詰まりを起こし、うまく房水が排出されないために眼圧が上昇し、視神経がその圧力に負けて障害されるタイプの緑内障です。このうち、眼圧がいわゆる正常範囲にありながら視神経が障害されるタイプの緑内障を正常眼圧緑内障といいます。
 正常眼圧緑内障では、視神経の血液循環が悪いために、通常では緑内障を起こさない程度の眼圧でも、視神経が障害されるのではないかと考えられています。
(2) 原発閉塞隅角緑内障
 隅角が狭くなり、房水の排出が極度に障害されるために眼圧が上昇するタイプの緑内障です。急激な眼圧上昇を来たすこともあり、これを一般に急性緑内障発作と呼びます。
(3) 続発緑内障
 あらかじめ眼や全身に何らかの病気があり、それが原因で眼圧が上昇するために起こる緑内障です。開放隅角の場合もあれば、閉塞隅角の場合もあります。
(4) 発達緑内障
 生まれつき隅角に異常があるタイプの緑内障です。生まれた直後から眼圧が高い場合、眼球そのものが大きくなることもあり、昔から、俗に「牛眼」と呼ばれています。

■緑内障の検査

 緑内障を診断したり治療経過の良し悪しを判断するには、多くの検査が必要です。
(1) 眼圧検査
(2) 隅角検査
 主に診断のために行う検査で、専用のコンタクトレンズを用いて行います。
(3) 眼底検査
 視神経の障害の程度を判定するために行う検査です。視神経の眼球の出口(視神経乳頭)には、小さなくぼみがあり、緑内障ではこのくぼみが拡大します。健康診断などでは、よく「視神経乳頭陥凹拡大(ししんけいにゅうとうかんおうかくだい)」と判定されます。
(4) 視野検査
 見える範囲を調べる検査です。緑内障の進行具合を判断するために、最も重要な検査です。

■緑内障の治療

 緑内障は、眼圧を下げることができれば、その進行を防止したり、遅らせたりすることができる可能性のある病気です。正常眼圧緑内障でさえも、眼圧をさらに下げることで病気の進行を遅らせることができる可能性があります。
 ただし、ひとたび障害されてしまった視神経は、残念ながら回復することはありません。また、どんなに手を尽くしても進行を止められない緑内障もあります。
 しかし、早期に緑内障を発見できれば、言い換えれば、まだ視神経の障害が軽いうちに手を打つことができれば、失明に至る危険性はぐっと少なくなります。治療方法としては、薬物療法・レーザー治療・手術がありますが、すべての緑内障に対して同じ治療効果があるのではなく、緑内障のタイプやそれぞれの人に適した治療方針を決定してゆくことがとても重要です。

(1) 薬物療法
 多くの緑内障では、薬物療法が治療の基本となります。現在では、さまざまな薬効を持った点眼薬が発売されており、緑内障のタイプ・重症度・眼圧の高さなどに応じて処方されます。
一種類の目薬だけで効果が少ないと判断された場合は、複数の目薬を組み合わせて処方されます。また、眼圧を下げる飲み薬もありますが、全身の副作用が強く出ることがあり、内服できない場合もあります。
(2) レーザー治療
 レーザー治療には主に二つの方法があります。ひとつは、虹彩(いわゆる茶目)に孔を開けて、眼内の房水の流れを変えるというもので、多くの閉塞隅角緑内障がこの方法によって治療可能です。虹彩に孔を開けるときにレーザーを使用します。もうひとつは、線維柱帯に照射することで房水の排出を促進するためのレーザー治療です。一部の開放隅角緑内障に効果があります。レーザー治療は外来で行うことができます。
(3) 手術
 薬物療法やレーザー治療が功を奏さなかった場合に行われる治療です。大まかには、房水を眼外に染み出すように細工をする手術と、線維柱帯を切開して房水の排出をたやすくしてやる手術の二つがあります。
 緑内障の手術方法は年々改良が進み、治療成績もかなり改善されてきました。